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さて、7月6日は「ナローの日」ですな。7(ナ)6(ロ)の語呂と、ゲージの762mmから
命名されましてん。と言うより、勝手に作りましてん〜。
ナロー、軽便の愛好家として、ローカル線や路面電車ともども、ぼちぼち盛り上げてゆきたいもんですわ。保存車両にも目を向けて頂くきっかけになればと思うてます。
と、言うわけで、今回は最近しばらく滞在している、秋田県のナローの見どころを紹介します。
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■仁別森林博物館
まずは、こちら。能代営林署仁鮒森林鉄道のD−29号機関車ですわ。
秋田市の山奥、仁別森林博物館で展示されています。
長く屋外に置かれて傷んでいたものを、OBを中心とした有志の皆さんが
きれいに再整備したんですわ。林鉄のスーパースター、酒井工作所製のボギーが見事に蘇りましてん。貴重ですなぁ。
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仁別には蒸気機関車も展示されていますねん。
北海道の留辺蘂営林署温根湯森林鉄道の2号機で、タマネギ煙突がかわいらしいですな。アメリカのボールドウィン製ですわ。
他にも集材車やら巻上車やらが裏に置かれています。
仁別森林博物館のパンフレットは[同館のページ]からダウンロードできます。
場所はこちら。[mapion地図]
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■仁別サイクリングロード
仁別林鉄は廃線跡がサイクリング道として再利用されてますねん。県立秋田高校あたりから仁別森林博物館まで続いています。
途中には鉄橋がそのまま使われていたり、橋桁が残っていたり、鉄な見どころもあって、楽しめまっせ。
鉄橋はここ。[mapion地図]。
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■大野台森林展示館跡
何とか残っているのが大野台ハイランド。能代営林署の酒井工作所製ディーゼル機関車と木造客車、
それに貨車の残骸が最悪の状態で放置されています。
ナローの日を前に、清掃しておきました。
内陸線の大野台から25分ほど。場所はここ。[mapion地図]。
※すでに撤去済みです。 | |
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■二ツ井の放置車両
注目を集めているのがこれ。仁鮒林鉄の木造客車ですわ。農家に払い下げられて倉庫として使われ続け、
奇跡的に残ってますねん。近年は荒廃が進んでます。特に南側の面はほとんど骨だけになってますねん。いつ撤去されてもおかしくない状態ですわ。
※すでに撤去済みです
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北側の面と前後正面は窓などに比較的原型を留めている部分もあります。走っていたらこんな車窓やったのかなぁ。
二ツ井から自転車で20分ほど。[mapion地図]。
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■二ツ井町の林鉄痕跡さがし
二ツ井の町はあちこちで林鉄の痕跡が見られます。よーく探せば柵などで再利用されているレールや枕木も見つかりまっせ。
中でもコンクリート橋は圧巻ですな。七座林鉄のものが米代川の対岸に3橋残っています。
二ツ井駅に無料のレンタサイクル「チャリンジャー」があるので便利ですな。出払ってることも多いので、早めに行きましょう。
橋の跡はこちら。[mapion地図]
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■藤琴林鉄の廃線跡
二ツ井駅の裏手から藤里へ延びていた藤琴林鉄。昭和33年に廃止されて半世紀を経た現在でも
痕跡は残っています。二ツ井地域内はレンタサイクルで辿れます。
廃線跡の道はこちら。[mapion地図] ※トンネル入り口付近は草に隠れた深い水路があり要注意。
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■五城目林鉄跡
秋田中央交通の電車が通じていた五城目町の山奥、杉沢集落から森林鉄道が延びていました。トンネルで仁別へ繋がっており、車両のやりくり行っていたとか。
杉沢の営林署跡は外の柵にレールが大量に使われています。奥のほうでは線路跡がハイキングコースになってるところもあります。
下の機関車は五城目城にありましたが、平成20年夏ごろ撤去されました。自主的に清掃作業を行った直後のことでした。残念!。
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■石油手押し軌道
林鉄だけではありませんぞ。国内では珍しく石油を産出する秋田県。大久保駅付近には石油運搬用の手押し軌道があったそうです。大久保駅待合室に研究レポートが置かれていました。石油手押し軌道は土崎、桂根、岩城にもあったとか。 一度歩いて見たいなぁ。
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秋田のナローめぐり、結構なボリュームですね。興味を持ちましたら、一度訪ねてみませんか?。
広い広い秋田県、山奥には人知れず残っている遺構もあることでしょう。森林鉄道だけでなく、鉱山も多かった秋田県、まだまだ新しい発見があるかもしれません。
※二ツ井の森林鉄道客車は平成21年秋ごろ撤去、大野台森林展示館の車両は平成22年12月に入札により売却され、県外へ移動しました。
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平成21年7月6日 |