| | |
ええっと、ぶらっと温泉に来てますねん。山形県の真室川温泉。民謡「真室川音頭」で有名な所ですなぁ。
みちのくの温泉めぐり、ええですなぁ。
んんん、なにやら線路が敷かれてまっせ。
ちょっと探検してみましょうか。
| |
|
|
おお、何やら来ましたで。緑の機関車に緑の客車。運材台車も牽いてますわ。森林鉄道ですなぁ。
歩くよりはちょっと早いくらいの速さですな。
ようし、ちょっと追っかけてみましょうか。どこまで行くのかな。
| |
|
|
ふぅ、ひぃ、はぁ、いやぁ、さすがに歩きでは追いつきませんわ。見失いましたな。
あれ、何や何やこれは?。けったいな構造物ですな。
立札には「トンネルに入らないで。」とか、書いてあるけど。中は車庫みたいでっせ。
でも、ここに何か停まってたら、他の列車が通れませんなぁ。どうするのかな。
| |
|
|
あれ、あっちにも線路が敷かれてますわ。行って見ましょうか。
わ、こんなところに小さな駅が。それに、あら不思議。さっき見失ったはずの列車が停まってますわ。
何で追いついたのかな?。ま、ちょっと観察してみましょうか。
| |
|
|
ほう、加藤ですがな。台車に片仮名で「カトウ」と記されてますな。加藤製作所の銘板は「KATO」ですわなぁ。
この表記は戦時中にローマ字が禁止された名残とか。
客車は木造客車を鋼体化復元したみたいですな。秋田県北秋田市合川の大野台によう似たやつがいてますわ。
後ろに運材台車が2両つながってますな。
| |
|
|
| |
|
|
駅には何やら案内板が。
ええっと、真室川の隣の釜淵駅あたりから伸びていた森林鉄道で使っていたみたいですな。
当時の路線図も張ってありますわ。釜淵から山を二つ越えて、高坂まで。28キロもあったんですなぁ。
トンネルも3つ書かれてますな。
終点のあたりは今はダムの底になってるんですなぁ。
| |
|
|
| |
|
|
次の運転はええっと、15:00ですな。どこか撮りやすいところはないかなぁ。
それにしても、この線、どこまで伸びてるのかな。ま、まだ1時間もあるし、行けるところまで歩いてみましょうか。
あ、あれ、また駅に戻りましたで。
あ、なんや、ぐるーっと、回っていたんですなぁ。
| |
|
|
一周歩いて見たところ、ほとんどが森の中を走るんで、光があたるのは駅に入ってくる付近くらいですな。
しかし、今日の天気、晴れたり曇ったり、はっきりしなさい!
お、晴れてるときに来ましたで。はいパチリ。。
| |
|
|
| |
|
|
さーてと、実は次が本番なんですわ。え、運転終わりやて?。違いますねんな。車庫へ戻る列車を狙んですわ。
実は、車庫は狭いので、駅で入庫の作業をするんですわ。
客車に付いていた動物マークを取り外し、窓のビニールカーテンを閉めて、さあ、出発。
炭焼き小屋の奥の踏み切り付近ではい、パチリパチリ。
いやぁ、すっきりした姿になりましたな。
| |
|
|
15時25分、トロッコ列車はトンネル車庫に無事到着。戸締りよし。車庫にロープをかけて、はい、おしまい。
また乗りに来てくださいね。
| |
|
|
真室川森林鉄道の旅、いかがでしたか。
この日は真室川音頭のコンクールのため、梅里苑のお客が少なかったとのことですが、
それでも15人くらいは乗ってました。普段は1便では乗切れずに2、3回まわることもあるそうです。
10:30頃の出庫と終了後の入庫は客車側面のマークが付いていないので、ちょっとリアルです。
ちなみに、機関車正面のマークはネジで止められています。
戦時中に作られた機関車が現役で走っているのは貴重です。交通の便が少々難ありですが、
1日かけて訪れる価値はあると思います。
保存鉄道の概要
車両:機関車 4.8トンディーゼル機関車 加藤製作所 昭和18年製造
旧秋田営林署仁別森林鉄道D40号
運材台車 2両
客車 北陸重機 平成15年製
合川営林署森林鉄道の木造客車をベースに鋼製車体を新製
路線:延長約1キロ 軌間762mm
運転日:5月1日〜10月31日の土曜、日曜、祝祭日
時間:11:00、13:00、15:00
所要約10分
多客で乗切れない場合は繰返し周回
料金:1回100円
10人以上で貸切も可。3日前までに予約要。
交通:奥羽線真室川駅より徒歩35分
タクシー:10分弱 1500円ほど(0233-62-2431新庄タクシー)
真室川町営バス: ※日曜祭日は運休!
真室川駅発10:14(持越口行)、12:05(金山行)
梅里苑発駅方面13:08、14:59、17:07
所要11分
参考:まむろ川温泉 梅里苑
|
|
平成21年7月11日撮影 |