それ行け 浦潮電車 ▲もどる  ▲▲表紙
■ほな、乗りまひょか
わわー、このポリバケツみたいな電車、ドアがないやん! 乗られへんがな、わー!
ええっと、ロシアの電車は片側にしかドアがありません。終点でグルーっと周るんで、ホーム側しかドアが要らないんですわ。
わ、ほんまや。右側だけドアがあるんですなぁ。サボも行き先もキリル字ですなぁ。数字の「6」しかわかりまへんな。
ま、ええわ、乗ったれ。
座席は車両によっていろいろ。大体が前向き固定のクロスシートですわ。1回20ルーブル。車掌さんが乗っていたら車掌さんへ。乗っていなかったら降りるときに運転士さんへ払います。
お、何や、けったいなもん、置いてありまっせ。
連結棒ですなぁ。他の電車が故障したとき、これで引っ張るんですわ。
車内に置いといて、持って行かれたり、せんのやろか。
そんな奴、おらんやろ〜
おや、何や貼ってありまっせ。
路線図と時刻表かいな。
ええっと、ええっと、ええええっと、ああ、読まれへん。あわあわー。
では困るんで、時刻表、日本語にしときますわ。始発は一番東の駅、サハリンスカヤを5:42から。[拡大]
お、今度はレトロな221号が来ましたで。乗りましょか。
わ、ドアがないぃ! 
あ、そうか、右から乗るんやったわ。
うわ、後ろは見晴らしがいいですなぁ。展望車みたいですわ。でも、椅子は全部前向きですねん。
ドアは4枚の折戸になってますねん。
日が暮れてきましたな。車内にも明かりが灯ります。
ええ感じですなぁ。
さ、終点終点。右から降りましょう。
▼つづく
取材:令和元年10月19日〜22日 [電鉄倶楽部 芦屋][電鉄倶楽部]