|
■庄内交通湯の浜電車 |
令和4年8月30日(火) <<前のページ 次のページ>> |
ええっと、山形県の湯の浜温泉に来てますねん。
羽越線の鶴岡からバスで40分。でも、昔は電車で来ることができたんでっせ。昭和50年3月まで、鶴岡から湯野浜線の電車が走っていたんですわ。
こんな感じですかな。
では、湯野浜電車の痕跡を探してみましょう。
湯の浜温泉駅のあったところはバスターミナルになっています。左のビルのところが駅の跡地です。
[地図]
では線路に沿って歩いてみましょう。
お?これはなんや?駅かいな?奥のオレンジのは電車と違うか?
うわ、電車や電車や。いきなり電車を発見。
でも、ああ、哀れな姿になってしまって・・・
あれ?よく見たら、電車やなくて、トイレやわ。
・・・よ、よく見んでも、わかるわ。
この付近、ちょっとだけ、駅の雰囲気を醸し出していますなぁ。
[地図]
では、出発進行~!
ここからは歩行者自転車道路となっています。坂を上ってゆきます。
おお、ここええやん。走っていたら海バックで撮れるんでしょうなぁ。
[地図]
坂を登り切ったあたりが七窪駅跡です。いまは住宅になっていて、面影はありません。
[地図]
この先、いかにも、線路跡らしい遊歩道が続きます。
七窪を過ぎ、善宝寺へと下り坂が続きます。木々の間から稲穂が実る庄内平野を眺めます。走っていたらこんな車窓やったんでしょうなぁ。
なんとなく鉄道っぽい、築堤を下ります。
[地図]
お?こ、これは、駅のホームと違いますか?
わ、駅や駅や。これは善宝寺の駅ですな。
ん?奥に何か、見えまっせ。行ってみましょう。
おお、ありましたありました。電車がありました~。
でも、ちょっとかわいそうな状態ですなぁ。
[地図]
さて、電車にサヨナラして、鶴岡を目指します。
善宝寺を出ると、線路跡は農業倉庫の建物の前へ続きます。
[地図]
そして市道脇の空地へ出て、合流部の緑地帯を経て、県道に合流、県道西側の歩道のところが線路跡です。次の信号の交差点のところで再び道路と離れ、ラーメン店の裏側から電波塔の裏側の細長い空地へ続きます。
水路をまたぐところで、橋台の跡を発見。
[地図]
北大山駅跡は中古車販売店の裏側の自動車置き場に。面影はありません。
[地図]
ここから線路跡は接骨院~歯科医の駐車場を通り、農地の中を進み、葬儀場の裏で大きくカーブします。この付近は辛うじて細長い空地が残っています。
そして、県道に突き当たって完全に消滅します。
こんな感じですかな。
ここから安丹、京田までは圃場整備と河川改修のため、線路跡は消滅しています。京田駅と鶴岡付近でわずかに痕跡を残すのみとなっています。
と、言うわけで、昭和36年の時刻表をどうぞ。40分毎くらいに走っていたんですな。
電車は所要時間26分、運賃は50円。並行バスは50分かかって75円ですから、このころはまだ電車の方が優勢ですなぁ。
キロ程2.2キロは誤植、12.2キロです。 (※1)
それと、ええっと、善宝寺の電車、平成9年の様子です。
この後25年、じわじわと荒廃が進んでしまいましてん。駅舎もこの8月に解体されています。電車の処分は来年度、とのことです。
ではでは~♪
※1:日本交通公社、昭和36年10月号(復刻版)
|
|