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■戸井線 遺構へ行こう |
令和7年3月15日(土) <<前のページ 次のページ>> |
いえね、久しぶりに未成線が見たくなりましてな。函館の戸井線に来てますねん。
ええっと、戸井線、言うんはね、函館の五稜郭から亀田半島を東へ戸井まで行って、そこから海を渡って青森県の下北半島へ続くはずやった鉄道なんですわ。
こんな感じですな。
五稜郭から弁財駅の少し手前までは路盤がほぼ完成していたんですわ。トンネルを掘ったら戸井まで開通、言うとこで工事は中断。そのまま作りかけで終わってしまいましてん。
では、工事中断地点からスタートしましょう。今回は湯の川まで探索してみますね。
瀬田来と言う集落の東端が工事中断地点です。
[地図] この先にトンネルを掘って弁財へ抜けるはずでしてん。平成22年頃まではもう少し先まで路盤が続いていたんですが、道路工事で削られてしまいました。
逢内川を渡るところ。
[地図] 平成24年まではアーチ橋が架かっていたんですが、道路工事で撤去されてしまい、今は足元だけ残っています。
いやぁ、まさしく「いつまでも あると思うな 線路跡」ですなぁ。
逢内川を渡ると路盤が続きます。
[地図]
下から見上げてみましょう。うわっ、えらい長いアーチ陸橋ですなぁ。
[地図] 瀬田来第二陸橋ですわ。
アーチがずらり。圧巻ですなぁ。
アーチなんぼあるんやろ。1、2、3、・・・うわ、25連橋やわ。
わ、またアーチ橋が。
[地図] こちらは瀬田来第一陸橋、18連橋ですわ。
この付近の工事は昭和17年に完成したそうですねん。※1) 完成して83年間も列車が走っていないんですな。
崖の上にはトンネルが見えます。
階段がついていますが、津波から避難するために設置されているんですな。
こちらトンネルの出口。
[地図] 夏場は草木で見えにくいんで、今くらいの季節に見に来るんがええかもですな。
お?あれは何や?
どうやら橋脚のようですな。汐首岬灯台の脇にありますねん。
[地図]
ささ、先へ進みましょう。
おおお、こらすごいわ。
豪快なアーチ橋ですなぁ。
[地図]
ここで大サービス。空からこんにちは!
これ、昨日飛行機から撮った写真ですねん。中央右あたり、このアーチ橋が見えますな。
崖の中腹を縫うように走る線路跡、わかりますやろか。かなりの難工事やったんでしょうなぁ。
もう一枚。汐首岬上空からパチリ。
真ん中辺の白い建物があるあたりが汐首駅予定地ですねん。いまは町営住宅になっています。
[地図]
小安の集落に入ると線路跡は2車線の国道に化けています。小安駅跡は消防署と総合センターになっています。
小安駅の少し函館寄りから、パチリ。
[地図] 山裾を通る広めの道路が線路跡なんですわ。
線路跡は石崎の手前で国道から外れて、線路跡っぽい幅の小道に続きます。
そろそろ地上に降りましょか。石崎駅に到着。駅跡は児童公園と季節保育所になっています。石崎の少し函館寄りに好ましい築堤を発見。
今にも列車がやって来そうな雰囲気ですなぁ。
[地図] 走っていたら駅近のお手軽撮影地になってたでしょうな。
線路跡らしいカーブが現れます。ん~、ええ感じ。
[地図]
視界が開けて津軽海峡が現れます。
[地図] 列車が走っていたら、ええ眺めやったでしょうなぁ。
やがて道路は途切れ、由緒正しい線路跡が現れます。
[地図]
道路をまたぐ橋の跡を発見。
[地図]
古川駅跡は雪捨て場になっています。古川駅の函館方は雪捨て場への進入路になっていて、ええ感じの築堤が残ってますねん。
[地図]
小さな橋梁跡を発見。
今にも列車がやって来そうな築堤ですなぁ。
来たし・・・
おおおお?、何やらけったいなもんが、ありまっせ。
[地図] 汐泊川の橋梁跡なんですな。
対岸の函館方からもパチリ。
遺跡感が抜群ですなぁ。
丘の上にもひっそりと橋台が。
おや、またまた橋台がありましたで。
[地図]
山側からパチリ。津軽海峡バックになりますねん。
ここから先は2車線道路に化けて住宅街の中を通ります。銭亀沢駅跡は望洋台団地付近の歩道になっています。
住宅街を抜けると空港道路と交差します。その先に線路跡チックなカーブした道が現れます。
[地図] 線路跡は坂を下りて石倉川に突っ込んでおしまい。
石倉川のすぐ先が湯の川駅跡ですねん。はい、本日の調査、これにて終了~。
亀田の牛乃屋さんで、焼肉食べ放題と行きましょう。乾杯!
ええっと、湯の川から先は[前回の備忘録]を見てくださいな。
ではでは~♪
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※1) 函館市立図書館・函館市地域史料アーカイブ・恵山町史より
https://adeac.jp/hakodate-city/text-list/d100050/ht005540
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